【マルウェア事件簿】:日本語件名のウィルスメール

<img src="http://members.jcom.home.ne.jp/aisora/AG00349_.gif">

日本語は1文字を表わすのに2バイト以上を要するため、ウィルスメールの
件名(subject:)は英語又は、文字化けしたもので届くので、注意していれば
ウィルス感染はありえないと、たかをくくっていたヒトたちの先入観が裏切
られました。

2002年03月14日、初めて日本語件名によるウィルスプログラムの添付ファイ
ル付メールが送信され、一事的に流行って終息した「Fbound」の登場でした。

「重要」「重要なお知らせ」「例の件」「お久しぶりです」
「こんにちは」「極秘」「資料」の7種類があり,それぞれに
「RE:重要なお知らせ」など“RE:”が付いた返信のタイプ。
この14種類に「蛙」「うんこ」「ウャR」の3種類を加えた計17種類の
件名で、添付ファイル名「patch.exe」。

但し、勝手にメール送信するだけで実害はありませんでした。

このウィルスの登場で、

1.当時、解析拠点が米国にあったメーカーは定義ファイル更新が遅れた
2.日本発の日本人による、先入観で判断してはいけないウィルス警告。

もともと漢字を使う国は日本だけではないことに気づきました。
現在では、中央省庁、自衛隊、新聞社、企業、政治家など標的型メール攻撃
(標的型攻撃 (Targeted Attack) )は差出人、件名、本文などすべて日本語
なのです。まして差出人偽装は当たり前。但し、メールヘッダを解析すると、
発信元は、SQLインジェクション攻撃の発信元と同様に漢字の起源国です。

<a href="http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/03/14/virus.htm">
<b>ウイルス対策ソフトで検出できない「WORM_JAPANIZE.A」の感染が拡大中
</b></a>

<a href="http://www.ipa.go.jp/security/txt/2002_04outline.html">
<b>日本語件名を使用する初のメール感染ウイルス出現!!
</b></a>

<a href="http://www.itmedia.co.jp/news/0203/19/virus_fbound.html">
<b>日本語Subjectのウイルス,やはり作者は日本人?星澤氏の分析
</b></a>