【マルウェア事件簿】:アンチスパイウェアはバブル
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この時期になると、スパイウェア撲滅隊隊長 眞鍋かをりさんの影響で、
アンチスパイウェア(スパイウェア対策ソフト)購入の相談を受けました。
ペストパトロールの時代から、アンチスパイウェアを使っていた経験から
も、絶対に必要ありません!と回答します。
アンチスパイウェアは「Non-recommended」です。
一時期、フリーソフトに同梱したアドウェアや、スパイウェアに対してウィ
ルス対策ソフトが検出しなかった時代がありました。
また、感染力のあるコンピュータウィルスと区別することがありました。
かつてウイルスバスターもアンチスパイウェアを販売していました。
Kasperskyさんを好きになった理由のひとつが金儲け主義でなかったこと
です。
「『スパイウェア』はマーケティング用語に過ぎない。
定義を語ること自体ナンセンスだ」
「『スパイウェア対策』『ウイルス対策』と2つの製品を別々に売りたい
ソフトベンダーのマーケティング用語に過ぎない」
「マーケティングとしてできた言葉に技術的な見解を与えるのはナンセンス」
「アンチウイルスベンダーは、駆除すべきウイルスを探しているが、
アンチスパイウェアベンダーが探しているのは投資家だ」」
現在、まともなウィルス対策ソフト製品はアドウェア、スパイウェア、偽セキ
ュリティソフト、ジョークプログラムまでも検出します。
マイシールド(V3ウィルスブロックと同じ)のAhnlab社は相変わらず
V3スパイゼロなる製品を販売しています。
どちらも「Non-recommended」です。
アンチスパイウェアはバブルで終わりました。
<a href="http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0610/04/news073.html">
<b>ITmedia News:「スパイウェアの定義」はナンセンス──カスペルスキー氏
</b></a>
<a href="http://blog.lucanian.net/archives/50835714.html">
<b>Semplice - Tracking cookieはスパイウェアではない
- スパイウェア対策ソフトメーカーの姿勢への疑問
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<a href="http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20070114.html">
<b>高木浩光@自宅の日記:本物がいい加減なことをしていると偽物に
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