女に逢いたい思いだけで男は夢の中を夢のままに翔ぶ

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〜『ひとひら下田逸郎

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永代橋の夜桜
東京の大川(隅田川)にかかる橋のひとつ。勝鬨橋清洲橋と共にアーチが
美しい橋です。
ひとひら』(1992年アルバムCD『ひとひら』収録、1995年アルバムCD
『花よ鳥よ風よ月よ』再収録バージョン)は、1998年にアルコール性肝炎で
亡くなった、ギタリスト大村憲司さんが最後にアレンジ(編曲)した唄です。

大村さんは下田さんと1970年の同時期に渡米し、演奏家として成功をおさめ、
山下久美子さんのアルバムに参加した出逢いで意気投合。下田さんとライブ
ツアーをされたり、「と○ねるずのアルバムのほんの僅かでも下田にあれば、
最高のアルバムができるのに…」と嘆息され、誰よりも下田さんの唄を愛し
て頂いたアーティスト。
亡くなる直前の病床から『ひとひら』は、どうしても演歌のような日本的な
アレンジになってしまったと最後の手紙を下田さん宛に送られた由。

ひとひら』は1970年、Off-Off-Broadwayまで行った『黄金バット』の挿入
歌『花雪風』のアンサーソングだと勝手に解釈しています。だから花鳥風月
の華は日本人が愛してやまない、そして儚く潔い「桜」です。

花見でにぎわっていた春、ふたり手をつなぎ、歩いた頃。 
「女に逢いたい思いだけで男は夢の中を夢のままに翔ぶ」という歌詞が、
そんな若い時分を鮮やかに思い出させてくれます。