【マルウェア事件簿】:千葉大病院 大規模感染その1

<img src="http://members.jcom.home.ne.jp/aisora2a/20080902Virus%20Bulletin.gif">
▲ウィルス検知能力のテストで100%のメーカーはありません!

2007年9月12日、千葉大学医学部付属病院で、ウィルスバスターコーポレー
トエディションとServerProtectを利用し、最新のパターンファイルで運用
していた院内のシステムがウィルス感染のためダウンしたことを公表しまし
た。

1300台の端末でインターネットを遮断し、メールの送受信もできない
状態が1週間近く続きました。

9月4日、午前4時20分、看護師が人体図を探すため、中国の学術サイトを
閲覧した際に感染しました。そのサイトには約60種類のウイルスが仕込ま
れていました。

「半数のウイルスは、トレンドマイクロ社も把握しておらず、
 対応できなかった」

そしてシステム構築上の最大の問題点は、
「Web閲覧の端末と電子カルテの同居」

電子カルテ・アプリケーションのプログラムを頻繁に更新するため、
このプログラムを共有フォルダに置いて更新があるごとに
各クライアントがコピーするようになっていました。
ウイルスはこの電子カルテのプログラム・ファイルにも感染したため、
瞬く間に広がりました。

【教訓】
 ・ウィルス対策ソフト製品の検知・検出力は100%ではない