【マルウェア事件簿】:ウイルスバスター検知せず

<img src="http://members.jcom.home.ne.jp/aisora2a/20081107site-logo00.gif">
<img src="http://members.jcom.home.ne.jp/aisora2a/virus110.gif">

作曲商人の小室某が著作権詐欺で逮捕されて、「売れていれば良いモノ」
というのは、錯覚に過ぎないことを証明しました。

市販のウィルス対策ソフトも同様です。
売れ筋は、ウイルスバスターとウィルスセキュリティZERO。
うちの妹はいまだにトレンドマイクロ社のホームページから受ける影響で、
PC初心者に扱いやすいのではないかという錯覚に囚われています。

昨日、いにしえのマクロウィルスの感染体験をお話しましたが、
古くなったコンピュータウィルスは消滅してしまうという誤った認識を
持っているヒトが多いのです。
先月の情報処理推進機構IPA)のウィルス発見届出状況を見れば、
XM/Larouxは5件もありました。決して消滅していません。

この数値はあくまでもウィルス感染したひとりひとりが、
自主的にIPAへ届出した数値であることに注意して下さい!
<a href="http://www.ipa.go.jp/security/txt/2008/documents/virus-full0811.pdf">
<b>コンピュータウイルスの届出状況 [2008 年10 月分] について P3
</b></a>

1999年に流行したMelissaウィルス。
2001年1月に、ファイル形式が「Office 2001 for Mac」に変わっただけで、
ウィルスコードが同じだったにもかかわらず、
ウイルスバスターは検知・検出できず、米国などでは被害が広がりました。

「誤検出などを防ぐために,まず対象ファイルの形式を調べ,その形式に対応
 したチェックを行っている。この方法を適用することで,以前よりも精度は
 上がっているが,今回はそれが裏目となった」(トレンドマイクロ)。
Mac対応製品を扱っていないため,“経験不足”も一因として挙げていました。
<a href="http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/NEWS/20010125/1/">
<b>ITPro:“新種”メリッサ・ウイルスにまつわる誤解の数々
</b></a>

<a href="http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/eed72c37e5abe4dabdcdbfa4f7901e08">
<b>池田信夫Blog:小室哲哉シンドローム
</b></a>

【教訓】
 ・ウィルス対策ソフトはメーカーによって検知・検出力に差がある
 ・ウィルスは古くなっても消滅せず、感染させ、形を変えることがある