あの人がちぎれる程に手を振る・・・

〜タイトル「夕方4時の立ち眩み」下田逸郎

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♪〜あの人がちぎれる程に手を振る いちばん大事にしてたものさえ
  それさえ振り切るつもり そう涙かわかぬうちに・・・

DVDレンタルで、映画「ミスティック・リバー」を見ました。
ラストのパレードのシーンで思わず下田逸郎さんのニューアルバム「忘れな
い」に収録された「夕方4時の立ち眩み」という唄に重なりました。

 確かな原作、しっかりした監督、手ごたえのある役者たちが本格派のド
ラマに仕上げました。背景にボストンのダウンタウン街に流れる河と、幼
い時代のシーンから大人への切り替えと伏線の数々。単なる謎解きと犯人
捜しのサスペンスに終わらせていません。
 要領良く、うまく嘘をついて見知らぬ男のクルマに乗ることを回避した
子供ふたりと、正直に家のありかを答えてしまい、見知らぬヒトのクルマ
に乗ってしまった、ひとりの子供のその後の人生が、ラストへ無理なく繋
がって、「Mystic River」の原題へと流れ辿り着きます。

 特典の刑事役ふたりによるアポロ13のケビン・ベーコン、マトリック
スでお馴染みのローレンス・フィッシュバーンの語りで作品を二度楽しめ
ました。それにしてもクリント・イーストウッド監督が早撮りの名人だっ
たとは・・・
 ハリウッド映画はよく大作主義で、物量作戦の軍隊に喩えられますが、
このような大人向けのドラマ作品があるから、米国映画は奥行きがある
のです。淀川さんが存命されていれば絶賛されたことは間違いない。

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