安全保障や危機管理がパフォーマンスでしかない自民党

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「毎日毎日、テレビで、主に成田空港で、N95マスクをつけ、あるいは
ガウンをつけて検疫官が飛び回っている姿は、国民に対してのアイキャ
ッチというか、非常にパフォーマンス的な共感を呼ぶ。そういうことで
利用されたのではないかと疑っている。水際対策に偏ると、国内に入っ
てからのことがおろそかになると思う」
公衆衛生学、感染症対策のプロフェッショナル、木村盛世先生が国会で証
言してくれました。

わが国は麻疹が定期的に流行し、先進国で唯一HIV感染が右肩上がりで
増え続け、結核が蔓延して少しも減らず、ワクチン行政も遅れてしまい、
感染症学、公衆衛生学はつい最近まで医学部で必修ではありませんでした。

すべての元凶は、現在の医師不足を招き、医療崩壊をもたらしたのは、
医療費削減を錦の御旗にして、社会保障を切り捨て、「骨太の方針」なんて
いうブラックジョークと化した政策を官僚に丸投げし、政権担当能力を喪
失した自民党なのです。
感染症対策に脆弱で無知な国にしておいて、そんな自民党が安全保障や危
機管理を口にして得意げなのが滑稽です。

新型インフルエンザを水際対策するというのは、太平洋戦争末期、グアム、
サイパンで米上陸軍を水際で叩くという戦法に偏りすぎて、いたずらに戦
死者を増やした当時の日本によく似ています。

SARSに感染した台湾の医師が検疫で、すりぬけて関西旅行をした教訓
も全く生きていませんでした。

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<b>新型インフル、国内侵入は遥か以前に
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<b>「日本が感染症対策の途上国である」
厚労省新型インフルエンザ対策の欠陥を、木村もりよ医師に聞く
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