惜しいことに君には哲学というものがない・・・

〜タイトル｢はかなき哲学はゆらめく｣下田逸郎

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文系頭、理系頭と呼ばれるものがあります。

文系頭は検証する、客観的なデータに基づいて証明することが苦手。
大雑把と言われます。

理系頭は融通がきかず、物事や現象を考えすぎてしまう傾向。
世間知らずと言われます。

文系頭は、｢なぜそうなるのか｣という考え方をあまりしません。
理系頭は、｢ホント｣のことなのかどうか、ヒトによっては実験しないと
気が済みません。

高校の頃、理系頭の申し子のある友人は、その因数分解の解答を得るた
めに徹夜するほどでした。
こけの一念、愚か者ほど一つの物事に集中すれば侮りがたく、途方もな
い結果を生みます。

私の世代で、理系出身者は小学生の頃に以下のような共通点があります。

・学研の｢科学｣が好きだった
・ジュール・ベルヌの小説からＳＦ小説にはまった
・不器用なのにラジオ工作に夢中になったことがある
・図鑑、博物館が大好きだった
・算数の問題を解くだけでなく、問題を作ることにも興味があった

愚息は亡父と同じで、文系頭です。
幼児のとき、｢なぜそうなるのか｣という問いを発することがありませんで
した。

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<b>下田逸郎／うたことば集／はかなき哲学はゆらめく
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