眺めているのはなんでしょね遠い街灯りそれとも絶望2

〜タイトル「真上の満月」下田逸郎
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秀吉が天下を治めていた安土桃山の頃、諸大名が伏見城に参集した際、仙台
の太守、伊達政宗は、当時としては珍しい黄金の銭を披露していました。大
名たちは次々と手にとっては眺め、口々にその見事さをたたえました。やが
て、それが上杉景勝の家老をしていた直江兼続のところへ回ってくると、彼
は静かに扇をひろげ、さながら羽根突きをするように、扇子の上で黄金の銭
をひらり、ひらりとひるがえしました。それを見た政宗は、直江は大名でも
ない一家臣の身分なので、遠慮して手にとらないのだろうと思い、
「手にとってご覧あれ」と言いました。
すると直江兼続は、怒りの形相で、
「私のこの手は、上杉謙信公以来の兵の采配をとる手です。
 誰の手に触れたかわからぬこんな汚らしいものなどには触れられません!」
扇の上からポイと黄金の銭を政宗の方に投げ返したそうです。

この逸話はヒトにとって何がホントに大切であるかを教えてくれます。

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